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赤い月と雲間からの月

赤い月と雲間からの月

皆既月食  撮影 幸田森


夜の食卓についたとき、
いつもは静かなマンションの廊下がざわついていたので、
月食があることを思い出した。

ひやかしにちょっと見てみようかと箸を置き腰を上げた。

外に出てみると、月はすぐに見つからなかった。
体をひねりながら振り向くと、建物の端のところに
ぼんやりとした不鮮明な赤い月が
何も無い東京の薄暗い空にジワっと浮かんでいるのが見えた。
暫くボーっとした月をボーっと眺めた。

1階ではワラワラと子供達が祭りのように騒ぎ走り回っていた。
ほっておくと、敷地外に飛び出す勢いで、月のことはもう忘れている様子だった。


カメラがいるなと部屋に戻り、望遠と三脚を準備して3階の踊り場に向った。
そこからは障害物が無く、三脚を広げると正面上空に赤い月が見えた。

数枚撮るとすぐに部屋に戻り大きなPCモニターで確認。
撮影のデータを把握してから再び踊り場へ向った、


まだらで少し大きな鱗雲が辺り一面に広がっていた。


短時間でこんなに変わるものなのか。。

女心と秋の空 、、。

月に重なる地球の影が、

雲の波間から、出ては消え、、出ては消え、、

を、カシャっと。

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