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花火

花火

『いい場所で迫力のある花火を見る会がある。』
友人の友人が毎年大きなスペースを確保してあると伺い、
完全便乗の形で江戸川区花火大会に家族3人でエイやーっと向った。
私の自宅は東京23区の西の果て練馬区、江戸川区は東の果て、

大江戸線と新宿線、都営線を乗り継ぎ、2時間弱
『篠崎駅』に打ち上げ2時間前に到着。
駅前は人人人、出店などもあり、若人が徐々に興奮状態に。

友人家族と合流後、江戸川の会場に向った。
想像より距離があり、人の流れもなかなか。
老人はこの暑さでは、ちょっとキツイな。。
住宅街の小径を曲がりながら、屋台を横目にしつつ進んだ。
人の波に迷い込み、友人家族を時折見失いつつ、
なんとか河川敷近くに辿り着いた。

この階段を登れば、、期待が膨らむ。

日が沈んで間もないとき、光があるわけでなく、影の無くなる時間帯が少しだけある。

そんなとき、河原の斜面にびっしりとかつて経験のない人が数キロに渡って広がって見えた。

ござを直し立ち上がる人、本番を前に用意したお弁当を食べてる人。お酒、フライングで始まっている人。。携帯でもめてる人、大声で笑ってる人。何度も座り直す人、、。頭を下げている人。。一人でカメラを三脚につけ思いに耽っているいる人。子供を探している人、車椅子の人、、

自分の着席位置『5』番の区画を目指し進軍は続き。。打ち上げ直前になんとか到着。

辺りは薄暗く、主催者である、Sさんに挨拶もそこそこ、
花火は始まった。

同年代のSさんはこの花火を幼いときより見ていたが、
今のような形は20年ほど前からだとうかがった。

生粋の東京人だ。本物だ。
自分が九州人であることを思い出す。

とりあえず持参したビールをプシュッと、乾杯して

広い河原に次々とテンポよく打ち上げられる花火を見つつ一献。
ひとしきり眺めてから、カメラを取り出した。

『 花火はね、シロートの気合いの入ったのが上手いよ。』

Sさんの一言に、私の心の線香花火が、パチパチパチ。
花火という特異な撮影に、Sさんの意見に納得しつつも、カシャカシャっと。
家路につき現像してみると、カメラは意外な映像を残していた。

現場で印象に残ったのは炸裂するドンっという音の大きさと、
終わり際に放つ、ジュワジュワっっとした響き。

ドンからジュワジュワっまでに数秒だったと思う。

その間に暗闇に放たれた火花は、
星々の誕生と銀河の終焉を一瞬のうちに描ききっているように見えた。

星の一生がこのスピードならば、
人の命など儚く、
まばたきほどもないだろう。。

熱帯夜が何日も続く東京で、そんなことを思ったさ。



hamabi



江戸川花火


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