ルイルイ!
ルイルイ!
ルイルイのファインプレーをテレビで見て、私も妻にルイルイしておこうと思い話した。
『もしも、私が女性と2人きりで何処かの部屋に入ったとしても、心配しなくていいよ。私は決して間違えたりしないから。』
妻の270度後方よりそっと男らしく語りかけた。妻の表情は見えなかったが、恥ずかしがってるのかな?
心配させてはいけないので、、話を続けた。
『それから、その日が猛暑で突然青かった空が真っ暗になりゲリラ豪雨!気をつけろ!、、激しい稲妻が近くの発電所に落ちて辺り一帯電力を失ったぞ。。空調が効かなくなった!!本当に仕方ないな、、こう暑いんじゃ〜1枚上着を抜がねばならない、、。そんな時でも、、その状況下で、、私は決して間違えたりしない。』
微動だにしない妻の背中。
私は兎に角話を続けた。いや、、もう続けたかった。純粋に。
『もしも、、、もしも、、その直後に天地がひっくり返るほどの地震が関東を襲い、、その振動でズボンのベルトが外れ、、、、あまりの揺れの激しさに手の自由がきかず、残念ながらズボンが地面に落ちたとしてもだ。。間違えない。。私まで地に落ちるような真似はしない。。いやよもやできまい。。』
『それから、えーと、、もしも、空を埋め尽くすUFOが、、ゴジラと、、、。』
妻だが、、
私に関心など随分前から消え失せていたことは知っていた。
決して、振り向かなかった。
今夜、妄想だけがこのリビングを満たしている。。宵。
Facebookより
小豆島へ、、うかれるカモメ 写真撮影©︎幸田森
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