巨人の顔の上で。
巨人の顔の上で。
真っ青な空を滑空するす翼竜を手掴みで、1羽、2羽、3羽、、、。
予め引っこ抜き乾燥しておいた杉の巨木。
フサフサの油分を含んだ胞子に着火。
パチ、パチパチ、と音を立てながら、白煙がモウモウと立ち昇った。
じっくりと杉の香りを効かせ燻製に、適度に落ちた脂身、岩塩を少々。
黄金色に輝く翼竜のバーニングチキンが滑空ポーズで焼き上がった。
これを肴に、足元がフラッフラになるまでお神酒を喰らう。
身体が熱くほてりり出したところで、目前の海にゆっくり入水。
仰向けになり、首まで浸かり全身を伸ばしきり、
大〜きく深〜く長〜〜い息を吐く。
目を閉じ『ア〜〜〜ゥィ、、〜〜〜〜〜ゥ〜、〜〜〜〜〜、、、ァ〜〜、、』
細く長く止まることなく吐き続けること数千年。
サラウンドエコーの効いた細太い重低音が、風に乗り津々浦々に運ばれた。
溜息は、その大男が岩になるまで続いた。
海に浸かった一瞬のこころもち、その快楽をこの地に留めた。
「快楽の化石」がこうして誕生した。
数億年後
快楽の化石上に現れた3人のオトコたち。
数日前、異国へと旅立った友を見送るためにココに現れた。
鉛色の空の下、見渡す限りの水平線。
白波は小さく凪の海だった。
期待していた船影は何処にも見当たらない。
目を細め去って行く友を必死で見つけようと小刻みに瞼を震わせる者。
友への忘れ物。届けられなかった思いを海のように深く碧く後悔している者。
自慢の💮💮💮をスパッとその場で抜き取り、そっと風に晒した者。
3人はそれぞれの思いを胸に、快楽の化石の上に佇んでいる。
と、いうストーリーがこの写真から浮かんできた。
写真の解釈は、おのおの自由がいい。
想像は人の頭数だけあると面白い。
この写真は、2000年ミレニアムなCru Cru Cirque。
これより恒例になった公演フライヤーの1作目。
全8作を舞台撮影ページに掲載中。下記チラシタップでご覧頂けます。
ロケ地は私がオススメした❤️秘密の某所❤️。
当時、マミヤ6ブローニーの手持ちカメラに白黒フィルムを詰め撮影。
暗室で紙焼きプリントなので、CG的な要素は無し。なんの修正もないのです。
現在のデジタル撮影に対抗すれば、アナログ撮影とでも呼ぶのでしょうか?。
撮影当日は寒く、裸になり震え、見る見る唇の色が変わっていたのに
カメラを向けると彼らはご覧の通り胸を張っていた。
離れたカメラ位置から私がゼスチャーで「もっと前に出て!」
と手を振り、立ち位置を修正。前へ、前へ。と2度3度。
撮影後、彼らの元に行き無茶な事を言ったと怖くなった。
私は足が竦み、彼らの立っていた場所はとても前に行けるものではなかった。
流石、芸人は身体能力の高さと何よりも、肝が座っている。
この写真を見ると蘇る記憶、20年経った今でも。。
↓↓↓舞台撮影ページに
↓↓↓クルクル他チラシ掲載!
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