坂道
坂道
新しい家は坂道の上にあった。
あたりはまだ砂利道だった。
そこら中が空き地で、
仕切りはあったが、家が無く葉っぱがぼうぼう。
コーロギがうじゃうじゃいて、捕まえまくった。
カマキリを見つけたりするとと、コオロギを、、、。
今では書けないことをした。
徐々にあたりがアスファルトになると、坂道の様子が変わった。
遊びにいくときは、自転車のタイヤは恐ろしく回転し、
帰りは、真っすぐにには進めない、ジグザグに走るので
いったい、何倍の距離をこいでいたのだろうか?
坂の上を見るとちっとも進まないことに気が遠くなった。
太陽がチンチンにあたった、アスファルト。
ユラユラ、メラメラ立ち上がる、湯気のような蜃気楼に蝉の声。
ムっとした匂いが鼻から胸まで数秒で一杯になり。
おえーっとした気分を眉間によせて、
ペダルをこぎ、口だけで息をすることにした。
誰の家に行けば、からんから〜んと音をたてながらカルピスを頂くことができるのか?
クワガタは昼、穫れにくい。。
夜、枕にして寝た、ボールを挟んだグローブはオイルで柔らかくなったのか?
監督のノックはキツイ、、コーチのノックは怖くない。
キカイダーを本物の大きさで描きたい。
そんな紙は手にはいらない。
雨の日のカーテンは臭いからイヤだ。
登校日はもう終わったのか?
やばい、又、今年も休んだ。
ラジオ体操を今朝もサボってしまった。。
今年こそ夏休みの宿題はまとめて、、やっぱり最後にやります、。
上級生の教室は変な匂いがする。。
公園に誰が来てる?
今日の暑さでのんきなことを思い出した。
モーリー画伯 坂道
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