お庭散歩。
お庭散歩。
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ゴールデンウィークに入る前、ご近所で個人邸のお庭内覧会のお誘いがあり伺ってみた。
練馬区のみどりのまちづくりセンターがサポートしたイベントだ。
一人の女性が、この庭でコツコツと時間をかけ紡ぎ上げてきた力作。
初見はお庭の果てがどこまでか、わからない、自然と育った緑の圧を感じる空間だった。
大人一人が歩ける道を散策しているうちに、あちらこちら、個性ある花や葉が、
その場に同化し隠れているようだが、沢山見つけだすことができた。
山野を歩く感覚に近い演出。
はな〜は、は〜なは、花は咲く、、。
鼻歌も飛び出すが、、
郷里の熊本にもどうか、再建し花々が咲き乱れることをこの離れた庭で思うばかりだ。
お庭の作者、奥様にお話できたことがとても良かった。
お花の鉢を上げ下げし高低差で湿度の管理ができることや、花から葉(緑)に興味が移行してお庭のバランスが変化してきたことなどその場で伺うことができた。
リビングに上げて頂き、手作りの風味がどこか懐かしい、(バターかな、焼きの感じかな、、)
とても美味しいケーキとコーヒを頂いた。
壁に掛けてある絵も、室内のお花の装飾もお見事。
室内でも外を感じさせ、自然と今の季節を楽しみリラックスできる空間。
壁の絵のお話をしているうちに、洋画家の脇田和さんが好きだということを伺い、お庭のありようが、なるほどと腑に落ちた。
鳥や人がシルエットのような抽象的に現され、
田舎の匂いなどを感じさせる温かい色使いと、
シンプル且つ洗練された画面構成。
詩のような絵画。
私も大変、好きな作家だった。
この庭が沢山の層をなしてできているように感じ、
塀の中の庭と外のアスファルトが広がって行く空間の密度が、
明らかに違っていることに気付かされた。
不思議で面白い春の体験だった。
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